日記なんで。

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最終更新日2018/12/08 00:29:28

タグ

日常 

記事

世界は偶然が支配している

2018-12-08 00:29:28
開聞岳の夜明け 人生って本当に偶然の連続だと思う。 幼稚園のあの時、親があの本を買ってきてくれなかったら、僕が算数を好きになることはなかったかもしれない。 小学生のあの時、あの友達に会わなかったら、僕はこんなに好奇心旺盛な人間になってなかったかもしれない。 荒れていた公立中学校に通っていたあの時、最初のクラスで出席番号が隣で仲良くなったのがあの友達ではなく、あの悪ガキだったら、僕は大学には行ってなかったかもしれない。 中学校の部活で、あの先輩と仲良くなっていなかったら、僕は進学校に行くことも、地元を出ることも考えなかったかもしれない。 高校の進路相談での担任のあの一言がなければ、僕は別の学部に…

歳をとって記事が書きにくくなった

2018-12-01 23:35:41
オフシーズン@ひたち海浜公園ブログの更新がなかなかできない。忙しいということももちろんあるけど、それ以上に文章が書けなくなってしまったように思う。面白いネタを思いついたら書き留めておいて、時間があるときに更新しようとは思っていて、たまに画面を開くところまで来るのだけど、いざ書き始めると、文章の構成がなかなか決まらずに、あれこれと考えている間に1時間くらい経っていたりして、アホらしくなって止めてしまう。そういうことが何度もあった。 なんでそうなってしまうのか?最初は単に「思考力が衰えて自分の頭の中身を文章にする能力が下がってきた」のではないかと思って危機感を抱いていたのだけど、もう少し考えてみて…

失敗を恐れて真面目に生きてきてよかった

2018-09-22 22:33:16
真夏の日本海と佐渡島 新しい環境に移ってから半年が経とうとしている。学振ポスドクなので、毎日ほぼ100%の時間を自分のやりたいことに費やせていて楽しい。当然だけど、自由には責任が伴う。意味のあることに時間を使うための努力と思考を止めないよう、気を緩めず自分を律し続けている。 一方で「この世を生きるのはそんなに難しいことではない」と最近思うようになった。というより、今まで自分は生きることの難しさを過大評価していたのだと思う。大人は子供に「大人になったら大変だ」と言うし、会社員は学生に「会社に入ったら大変だ」と言うし、ポスドクは学生に「ポスドクになったら大変だ」と言ってくる。だけどそんなことを言わ…

ミスるのが怖い

2018-02-25 00:00:00
マッターホルンを望む@Riffelberg 人生6度目の引っ越し。物件探しも慣れたもので、物件検索サイトの条件絞り込み機能・お気に入り機能・新着アラート機能を駆使して今回はサクサクと決めることができた。引越しに限らず、結婚だったり車や保険の購入だったり、人生に数回しかないライフイベントでは必ずこちらの経験の浅さに付け込んで業者がぼったくってくるけど、引越しに関してはこちらももはや素人ではないので、前の物件では退去立ち合いで騙し取られた2万円を契約書を根拠にして取り返したし、今回の引っ越しでも仲介業者や引越し業者と強気に交渉して納得のいく金額で契約できた。それでもなお、後になって調べてみるともっ…

1年もあれば色々ある

2018-01-01 00:00:00
Český Krumlovの城下町 あっという間に年が明けた。毎年のように年越しの時期になると「色々あって長い1年だった」という感想を持つのだけど、良く考えてみれば一生80年として「1年」は一度きりの人生の1/80もあるわけでそれは色々無いとおかしくて、「色々あった」という感想を持つこと自体が一体「何と比べて」色々あったのか実は説明ができてなくて、「1年もあればそりゃ色々あるだろ」という感想のほうが普通なんじゃないかと思うようになってきている。しかしそれにしても、あらかじめ分かっていたことだけど、2017年は本当に色々なことがあった。 まず、結婚した。修士を出て会社員を始めた6年前の時点では「…

短いようで長い人生

2017-03-24 00:00:00
@角島大橋 会社を辞めて2年が経った。まだたったの2年しか経っていないのか、という感想だ。本当に色んな事があって、長い2年だった。まだ2017年が3ヵ月しか経っていないことにすら驚きだ。そして、博士課程を卒業するまでにはこれからもう1年。不確定要素だらけで、1年どころか半年先や2か月先がどうなっているかも見えない日々が続く。これまで以上に濃くて長い1年になると思う。 僕は、どんなことも3年くらいやれば、ゼロから始めてもそれなりに要領がつかめるものだと思っている。実際に、今やっている仕事のほとんどが2年以内に新しく始めた仕事だけど、それでちゃんと論文がかけているし、このペースでもう1年もあれば自…

絶対に死にたくない

2017-03-07 00:00:00
おすすめです@京都鉄道博物館目まぐるしく状況が変わる。今、本当に面白いことになってきていて、本当に死ぬのが嫌だ。人から見ればくだらないことかもしれない。だけど僕は今、未来を想像するだけでワクワクしすぎて心拍数が上がってしまって、寝れなくなるくらい、ドキドキしている。絶対に無事に未来を迎えたいから、車の運転もものすごく気を付けるようになった。僕は常に最悪を想像し、虚無な世界観で生きてきたから、いつミサイルが落ちてきて戦争が始まっても、いつ新型の伝染病で人類が滅亡の危機に追いやられても、いつ大災害が生活を滅茶苦茶にしてきても、平常心を保てる自信があったし、それだけ「今」を生きている自信があった。ネ…

神頼みと綱渡りの日々

2017-02-26 00:00:00
静かな朝日@樫野崎「命懸けで仕事をしたい、冒険がしたい」といって会社を辞めて2年が経とうとしている。博士課程最後で20代最後となるこの1年、人生で最も命懸けで冒険の1年になりそうだ。次々と重い決断を迫られ、状況がどんどん変わって、未来の自分がどこでどんな気分で何をしているのか全然わからない日々。先週突然、この夏海外に長期滞在できることが決まった。知らない世界に勝手に一人で乗り込んで周りを巻き込んで研究する。誰も何も保証してくれない。全て自分次第。そんなことできるのか。いったいそこでどんな生活が待っているのか。どんな人とどんな風に働くことになるのか。想像もつかない。その後身分が保証されているのは…

人生が終わっていく

2016-12-30 00:00:00
水平線に浮かぶ竹生島 気づけば年末になっている。昨年の年末に「来年は少なくとも3本論文を出す」というようなことを言っていたけど、結局今年出版されたのは1本だけ。2本目は先月ようやく投稿して、3本目はまだデータがそろってすらない。論文を書くという行為は、想像していたよりもはるかに大変だった。前例を漏れなく調べ上げ、厳密かつ客観的な議論に基づきながらも魅力的なストーリを仕立てて、新しい価値を付け加えなければならない。そんなに楽なわけがなかった。その一方で、こういうレベルの、厳密で真剣な仕事ができる場所に戻ってこれて良かった、と改めて感じている。会社を辞めて時間が経った今でも、あの 顧客の期待値スレ…

生意気の前提化

2016-10-20 00:00:00
満月@瀬田川 僕は生意気な若者にやさしい。生意気な若者が好きだ。応援したくなる。それは、自分自身も生意気であったからだ。大したことないことを大したことのように取り上げることで自分の存在価値を確認しようとする、あの生意気な感じだ。考えるだに、あの若々しい生意気さは、悔しいしダサい。でも、今タイムマシンで過去の自分に戻れたとしても、僕はやっぱり生意気に振る舞うことしかできないだろう。あの時点の自分は、あの時点でできることを精一杯やっていて、あれ以上うまくやることなんてできそうになかったからだ。それは過去だけの話ではない。今の自分だってそうだ。今、過去の自分を振り返って「ああ大したことないことにこだ…

結局僕は報われたい

2016-09-15 00:00:00
お花畑@カナダ 会社を辞めて博士課程に戻ってから1年半が経とうとしている。そろそろ「元会社員」というアイデンティティも薄れてきて、単なる一人の博士課程の学生としての実感のほうが大きくなってきた感じがある。これまでの僕は何かと「会社員時代の自分」の「今の自分」を比較し、「会社を辞めてどうだったか」ということばかり考えてきた。それだけ、会社を辞めるというのが悩み抜いた末の選択だったから、考え事も多かったということだ。最近になってようやくそれが気にならなくなってきた。良くも悪くも、会社を辞めた直後の生意気さが薄れてきた。そしてそれと同時に、アカデミアの中での自分の未熟さを痛感するようになった。 学会…

なぜ前を向くのか

2016-08-20 00:00:00
祈願@立木山寺 「楽観的な人は人生上手くいく」というのはよく言われる。確かに、楽観的で根拠のない自信を持ち続けられるというのはとても強い。自信があるから、色んな人をどんどん巻き込み人脈を広げられるし、自信があるから、失敗を恐れずに色々な可能性を模索できる。もちろんそうやって、闇雲に人脈を広げたり、リスキーな挑戦をすることで、失敗することもある。そういう失敗をあげつらって、楽観的人間が嫌いな人間は叩く。だけど、楽観的人間の本当のすごさは、そうやって失敗して叩かれても、そこから短時間で立ち直り、前向きになれるところだと思う。楽観的人間の根拠のない自信というのは、思考のかなりコアな部分に存在する自律…

歳をとると小脳で生きる時間が増える

2016-08-05 00:00:00
超撥水@ハスの葉 気づいたら朝起きていて、気づいたら朝食を食べていて、気づいたらトイレでスマホを触っていて、気づいたらお尻をふいていて、気づいたら水を流していて、気づいたら着替えていて、気づいたら寝癖を直していて、気づいたら靴を履いて、気づいたら家を出ている。職場についてからは、それなりに頭を使って仕事をしているつもりだけど、気づいたら昼食を食べ始めていたり、気づいたら喉が渇いてコーヒーを入れていたりすることがよくある。そして家に帰って、気づいたら夕食を作って食べていて、気づいたらシャワーを浴びていて、気づいたら布団の中でYoutubeを見ながら眠りについている。 幼稚園の頃は、着替えたりトイ…

ネガティブとポジティブのシナジー

2016-07-12 00:00:00
2羽のコンコルド 人間の性格をベクトルで表したとき、ベクトルの向きを変えるのがネガティブな感情であり、ベクトルの長さを伸ばすのがポジティブな感情だと思う。だから、人が一番変わるのは、現状を否定されて足止めされて打ちひしがれているところに、かすかな光が見えてきた時なのだと思う。良い教育者とは、そうやって自然に他人を導くことができる人だと僕は思う。大人だろうと、子供だろうと、他人を動かしたい・変えたいのであれば、頭ごなしに説得したり叱りつけたりするんじゃなくて、外堀を埋めて自己嫌悪に落とし込んだあと、ちょっと褒めて前向きにさせてあげればいいのだと思っている。 さて、お金が無い現状を嘆くフェーズも一…

自己嫌悪ループから抜け出すための文章

2016-07-03 00:00:00
アジサイの森@三室戸寺 論文書きや申請書書きが山積していて、のんびりしているヒマは無いのだけど、どうにもこうにも、腹が立って悔しくて、仕事に手がつかないので、長文を殴り書く。 退職して学振で研究の世界に戻ってきて1年3か月が過ぎた。仕事は順調だ。復帰後初となる論文も納得いくレベルのジャーナルに通せたし、さらなる大作となる予定の次の論文を、分野のトップジャーナルに通すべく、日々実験と論文執筆に勤しんでいる。さらにその先、今の研究を発展させ、新たな研究領域を切り拓いていけるかもしれない手ごたえもつかめてきた。少なくとも、5,6年先くらいまでは、やるべきことが明確になっている。土日は遊びたくてしょう…

哲学・論理学・心理学との出会い

2016-06-13 00:00:00
荒波@雄島 高校生まで、「成績」という絶大な評価軸に上手く乗って生きてきた、ガリ勉優等生タイプの人間にとって、大学に入学して「社会の広さ」「評価軸の多様さ」を目の当たりにし、心を打ち砕かれるイベントは通過儀礼なのではないかと思う。僕自身も、大学の学部生の頃、この壁にぶち当たって、精神的にひどく落ち込んだ時期があった。 これまでの自分が自信の拠り所にしていたものは、クソ広い世の中から見れば全然大したことない。世の中には「答え」も「あるべき像」も無い。自分は万能ではないし、何者でもない。無限に存在する大人の中の一人でしかないのだ! ということを頭で理解し、心で理解し、完全に受け入れて一人の大人とし…

相手の可能性を意識して人と話さなければならない歳になった

2016-05-02 00:00:00
二重らせんの塔@台湾 先日、大学院修士課程の新入生の前で、講演をさせてもらう機会があった。夢いっぱいのスタートを切ってもらうべく、先輩研究者が研究内容や大学院生活を面白く紹介する、という企画だったのだけど、他にも講演者がいたし、僕はちょっと違う角度から攻めてみたいと思って、自分が会社員を辞めてアカデミアに戻ってきた経緯を説明しつつ、「研究者に向いている人、正直就活したほうが幸せになれる人」みたいな踏み込んだ話を最後にちょこっと挟んでみた。 最後のスライドの一部をそのまま引用すると、 ・「何かを根本から明らかにしたい」という強い気持ち ・命を懸ける覚悟 これらを持ちきれない人は、民間企業に行った…

暖かい雨の朝の通勤の車内にて

2016-03-10 00:00:00
秋雨のメタセコイヤ並木@マキノ 家から研究室までは片道6キロ、信号は1つだけの田舎道。最近は菜の花や梅も咲いてウグイスも鳴き始めた。朝焼けとケリの鳴声で目を覚まし、ゆっくりと朝食を食べてから、仕事に向かう。田舎の安アパートなので、室温は一桁。部屋でも息が白い。そこでインスタントお茶漬けを食べるのがうまい。東京で会社員をやっていた頃は、満員電車を避けるために毎日5:43の電車に乗っていた。毎日1本ずつ電車を早くして、確実に座れる時間帯を模索した結果たどり着いた時間だ。本当に気が狂っている。5:20に起きて5:38に家を出て小走りでホームに駆け込み、5:54に乗り換えて6:21に会社についてそこで…

大人になると誰も叱ってくれない

2016-02-27 00:00:00
霧の森@台湾 先日とある研究会で、ベンチャー企業の若手社員(自分よりも年下)による自社紹介の発表を聞いたのだけど、なんか偉そうだった。周知の事実や根拠の薄いことを、自分のほうが良く知っているかような物言いで自信満々に早口で話し続ける。僕は途中から耳が痛くなってスマホをいじり始めたし、周りもそうしていたようだった。質疑応答では誰一人として質問をしていなかった。 会場の大多数を占めていた僕よりも歳を重ねた聴衆にとっては、これは単なる「時々いる偉そうな意識高そうな若者」であって、珍しいものではなかったのだろう。だけど、僕はこの人のことが(発表内容は全く頭に残ってないけど)、とても印象に残った。自分に…

生活がゆっくりになってきた

2016-01-28 00:00:00
紅葉の時期に瀬田川上空に現れるビームの正体@石山寺 どんなに意思が強い人間でも、周辺環境から受ける影響というのはとても大きくて、「慣れる」というのは怖いことだと思う。会社を辞めて大学院生として研究に戻ってきてすぐの頃は、仕事に対するスピード感や金銭感覚の、前の環境とのあまりの違いに戸惑ったり苛立ったりすることが多かった。前の会社で「終わるわけない、意味が分からない、物理的に詰みでしょ、ふざけるな」とかいいながらも無茶苦茶なスケジュールで体が壊れる寸前まで働いて何とか1週間で仕上げていたような量の仕事に、今の環境では1か月とかかけても怒られない。それは単に、お客さんに指定された納期がないからみん…

未来を想像し続ける仕事

2016-01-14 00:00:00
超広角で大仏様を撮ってみた@東大寺去年の4月に安泰な生活を捨て、暗中模索状態でここまで約9か月、本当に不安の中でやってきたけど、やっと論文投稿までこぎつけて、ようやく次のステージに進んだ感覚がでてきた。あとは査読を受けて、最速で3か月ほどで受理されるというところかな。 まぁ、喜ぶのは論文が通ってからなんだけど、今はとにかく「計画→実行→アウトプット」という研究者としての1連の仕事を1周回せたことにとても安堵している。ここまでアウトプットが無かったことがとにかく辛かった。これまで心の奥底にあった最大の恐怖が「修士の頃に論文が書けてたのは、研究テーマやタイミングに恵まれただけのまぐれだったのでは」…

楽しくてしょうがない日記

2015-12-28 00:00:00
ねこ@竹富島 退職した人の常として、「辞めてよかったぜ!」と言いたいというのがあると思っていて、それはやっと外に出て自由にモノが言えるようになった解放感と、自分の選択を肯定したいという不安から来るものだと思っているけど、当人は本当にそう思っているつもりで言っていることが、往々にして無意識のうちに他人の生き方を否定して不快にさせているということがあるなぁと思っていて、あんまりリアルでは言わないように我慢しているのだけど(それでもちょくちょく言ってしまうのだけど)、まあせっかくこういう場所があるんで、思いっきり言わせてもらいたいのが、 マジで会社を辞めてよかったすぎる。毎日あり得ないほど楽しくてヤ…

自分の仕事の値段を自分で決められているか

2015-12-14 00:00:00
今年の紅葉は赤緑混交でした@東福寺 研究者は「プロ意識を持って仕事ができる」という点で恵まれているなと思う。プロ意識とは、「自分の仕事へのこだわり」であり、「常に本気を出して最高のものを提供する」という気概だ。僕が会社を辞めることを考えるようになったきっかけとしても、プロ意識を持って仕事に取り組めない会社の環境に不満があったというのは大きかった。 言うまでもなく、会社の目的は、利益だ。「頑張っても頑張らなくても利益は同じ」という場合、「できるだけ頑張らずに合格点をとって、余った労力を別の仕事に回す」というのが基本的に正しい考えだ。だからビジネスの現場では「顧客の期待を超える最高の仕事で相手を感…

僕が博士進学にあたって会社を辞めた理由

2015-11-24 00:00:00
夏の水郷@近江八幡 修士卒で就職した会社を辞めて博士課程に出戻り、という話をするとよく聞かれるのは「社会人ドクターという選択肢はなかったの?」という質問だ。結論からいうと、僕は会社に所属しながら博士課程に行かせてもらうという選択肢は一切考えなかった。まず大前提として、そもそも修士で就職した理由が「生物の研究一辺倒だった自分の視野を広げたい」で、一番幅広い経験ができそうなコンサル・シンクタンク業界を敢えて選んだ経緯があるので、出戻り先の生物基礎科学の研究は会社の業務内容と一切関係がなく、そもそも会社が許してくれなかっただろうというのがある。だけど、たとえ業務と関連のある研究分野(MBAとか)を進…

問いを立てた瞬間に勝負は決まっている

2015-10-15 00:00:00
夕刻の満月@ストックホルム市庁舎(ノーベル賞晩餐会の会場です) 研究やっててよく思うことだけど、うまくやっている人とそうでない人の違いの一つに「良い問いを立てられているかどうか」というのがあると思う。「良い問い」というのは「より一般化され、より影響範囲が広い」問いだ。平たく言うと 「この問題を解決すれば、より多くの人・場面の悩みに答えられる」という問いをどこまで追究できるか? ということになると思う。当然、こういう問いを立てようとすると、広い視野を持って「色んな分野の人たちが共通して考えている問題の本質はどこにあるのだろう」ということを、一歩メタなレベルで考えなければならず、難易度は上がる。だ…

会社員を辞めて博士課程に出戻って半年たちました

2015-10-03 00:00:00
@明石海峡大橋なにやら以下の記事にかなりの反響をいただき、突然普段の1000倍くらいのアクセスがあり、驚いております。 会社員を辞めて学振をとるということ - 日記なんで。 会社を辞めて学振をとって博士課程に出戻ってきてちょうど半年が経ったわけですが、今の心境はというと「驚くべき後悔のなさ」です。自分でももう少し後悔していると思ってたんすけどね。やっぱり僕は研究者に向いてる。とにかく毎日がワクワクの連続で、本当に研究って面白いなーと思う。世界を相手に新発見を探求していく知的興奮、試行錯誤に寛容なアカデミアの文化、周囲のライバルや仲間の志の高さ、どれも会社員時代にはなかなか味わえなかった楽しさだ…

一生懸命はダサい

2015-07-12 00:00:00
飛騨の森 「意識高い系」という、高みを目指す人を揶揄する言葉があるけど、面白い言葉だ。「一生懸命取り組んでいる人を小馬鹿にするな」と怒る人もいるけど、人が必死だったり一生懸命だったりする姿ってどうしても「ダサく見えてしまう」ものなんだと思う。 だいたい、自分が一生懸命やっているつもりになっていることのほとんどは、後で振り返ってみると「大したことない」ことだったりする。まぁ、できるようになったあとに、できなかった頃の自分を振り返るわけだから、「大したことない」のはある意味当然なんだけど、重要なのは「本当のゴールを見据えて努力できているか」ということなんじゃないかと思う。 中学・高校・大学時代と、…

東京は腹が立つ

2015-06-30 00:00:00
通勤風景。滋賀の田園に住んでいます。 出張で1週間ほど東京にきている。3か月弱の滋賀の田舎暮らしを経て、改めて、3年間住んだ東京を眺めてみる。スーツを着た会社員が満員電車に乗ってシステマティックに移動している。テレビでおなじみの地名、テレビでおなじみの会社がそこにある。「日本の政治・経済を動かしている現場がまさにここなのだ」という、3年前に初めて東京に来た時のような感覚になる。3年前と違うところといえば、電車の発車メロディーを懐かしく感じてしまうところか。 今回は学会に参加する目的で東京に来ている。だから会社員時代以来のスーツ姿だ。そして満員電車に乗って、学会会場の大学に移動している。目の前の…

会社員を辞めて学振をとるということ

2015-06-13 00:00:00
明神池@上高地 会社を辞めて学振を取って博士課程に出戻ってくる、という選択はかなりレアなキャリアだと思う。僕も進路に迷っていた時にネット上を色々と検索してみたけど、そういう前例はほとんど見当たらなかったし、リアルでも「そんな(アホな)ことするやつ初めて見たぜ!」という意見しか聞かなかったので、やっぱ相当にレアだし、アホなんだと思う。文科省は「研究者のキャリアパスの多様化」とか言ってるけど、戻ってくるための手ほどきや支援など特になく、独力の実力勝負で戻ってくるしかなかった。やっぱりストレートで修士で上がってくる人と比べると、色々と違いを感じることがあるので、実際にやってみてどんな感じだったか、簡…

おもんない日記

2015-05-25 00:00:00
きんぎょ@すみだ水族館 今の環境にだいぶ慣れて、会社にいた頃の生活を色々と客観視するようになってきた。あらためて、異常な待遇だったと思う。仕事の難易度やリスクは今やっている研究よりも正直下なのにもかかわらず、ものすごい金額をもらっていたし、年金保険全て自分で払うようになった今から思えば、社会保険が完備されているというのはとんでもないことだった。そのうえ、確定拠出年金なるものまで自動的に積みあがっていた。あのままあそこにいれば、会社がつぶれない限りは、何不自由なく裕福な暮らしが送れたのだろう(つぶれない保障はまったくないけど)。「お金の回っている世界」で働くというのは、そういうことだ。仕事の難易…